集合住宅に住みたかった
アメリカに行くことが決まって、住まいを決めるとき
戸建てに住むより、集合住宅に住みたいと思っていた。
理由はいくつかある。
ひとつは防犯上の問題。
戸建ては360度侵入経路がある。
集合住宅ならそこは限られる。
常に近くに人がいるのも安心。
ふたつめは外回りの手入れをする自信がなかったこと。
生まれてからほぼずっと庭のある生活をしてきたし
引っ越してくる前は庭に畑まで作っていたほどだったけど
アメリカの庭は日本とは規模が違うし、冬の雪かきも自信がなかった。
もうひとつの理由は冬が寒くないこと。
以前、イギリスにいたことがあるが
そのときも集合住宅だった。
戸建てに住むお友達が、
家が寒くて、家の中でも防寒着とマフラーがいるって言ってた。
その人がうちに来た時に、すごく暖かいって感動していたのだ。
さらに驚いていたのは、その時暖房を入れていなかったことだった。
もちろん、寒い時には暖房を付けていたけど
ちょっとつければすぐに部屋が暖まっていた。
その記憶があったので、集合住宅に住みたかった。
車で走っていると、いかにもアメリカ!な素敵なお宅がたくさんある。
そういう広い庭の広い家に住むこともできたんだなと思うと
もったいなかった気もするが
今の小さい住まいも気に入っている。
アパートの中庭が広く、子どもが遊べるのもよかった。
ゴミを自分で出さなくてもいいところも助かっている。
住まいや住む場所の選び方は人それぞれだけど
今はこれでよかったと思っている。