レキシントンの片隅で

アメリカ、マサチューセッツ州レキシントンのはじっこに住んでいます。

日本人医師のはずが 2

病院に着いたら、まず、どこに行けばいいのかわからなかった。

受付で聞いたら、何階に上がってってところはわかるけど

その後、どっちに曲がれとか、ぐちゃぐちゃ・・・

あー、英語わからんー。

私と子どもたちと総力戦でも無理だった。

 

とりあえず、言われた階に上がってうろうろした。

それっぽいガラスのドアを開けようとしたら、鍵がかかっていた。

鍵がかかってるって、そら、ちがうわ。。。

でも、中から人が出てきてくれた。

 

「〇〇ドクターのところに行きたいんです」と伝えると

嫌な顔せず、とても親切に教えてくれた。

病院は隣のビルだった。

 

言われた通り進んでいくと連絡通路があった。

そこを通っていったら、元のビルとは別の階になるので

話がよくわからなかったのだ。

 

受付で声をかけると、小児科は別のところだった。

なかなか着かない!

やっとたどり着いて受付で予防接種をしたい旨伝えた。

私の受け答えがよっぽどダメだったんだと思うけど

受付の人が電話をかけて

「英語ぜんぜんできへん人が来てるねんけど・・・」って言ってた。

 

ぜんぜんって・・・、それ、聞こえてるけど・・・

 

どうやら通訳を呼んでくれていたようだった。

予約の前にまず患者の情報を登録しないといけないのだが

それを通訳の人が電話越しに手伝ってくれた。

片言の日本語の人だったけど、ありがたかった。

予約も取れた。

やっぱり、電話でどうこうしようって無理だった。

直接来てよかった。

 

さて、予約は2週間後だったが、その当日。

まずは健康診断ということで、

おじさんナースが身長体重測ったり、視力検査したり・・・。

全部終わって待っているとドクターが来た。

日本人の顔だ。ほっとした。

 

「ハロー」と入ってきたので

「こんにちは!」と答えた。

ドクターは無言で電話を掛けた。

また通訳を呼ばれた・・・。なんでかな?

なんで日本語わからんふりしてんのかな?

 

またしても電話越しの通訳を介して問診。

その日の英語はわかりやすかったので

3回くらいしか通訳に質問しなかった。

 

問診が終わって、診察。

おなかを押してみたり、膝をカーンと叩いたり。。

いろいろやりながらドクターが話し出した。

「僕も2歳までは日本に住んでいたんだよ」

 

「へ?」

 

「その時は日本語を話していたらしいんだけど、もう全部忘れちゃったよ」

「日本語が話せたらいいなと思っているよ」

 

えーっと・・・。

「私はドクターが日本語を話すと思っていました」

私は教育委員会でもらったリストを出した。

 

それを見たドクターは

「おーのー!なんてことだ。」

「これはどこでもらったんだい?」

手紙のヘッダー部分を指さす私。

「あー、訂正しなきゃ。電話番号・・・載ってない!きみ、電話番号わかる?」

首を振る私。

「あー、仕方ない、あとで調べよう・・・教えてくれてありがとう」

 

その後、先ほどのおじさんナースが来て

無事に予防接種も打ってくれた。

注射器を縦に持つ、必殺仕事人打ちだった。

 

ドクターは日本人ではなかったけど

とても親切で楽しくいい人という印象だったので

このままでいいかなと思っている。

 

しかし、あのリスト。ええかげんやな。

でも、日本人が増えてきてるから

親切にもわざわざ載せてくれたんだろうな。

結果、確認不足だったけど。

 

今までドクターが知らなかったということは

うちが初めて騙されたってことかな?

ドクターは情報訂正できたかな?

 

次の健康診断で会ったら、聞いてみたい。

その時までに英語上手になるかな、私。

 


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