レキシントンの片隅で

アメリカ、マサチューセッツ州レキシントンのはじっこに住んでいます。

個人懇談1

懇談の日、子どもたちは休みだった。

そりゃ、朝から懇談やってるんだから、そうなるわな。

 

時間と教室の位置を確認し、夫と出かけた。

最初はELL。

この先生はすごく親切で評判がいいが、本当によくしてくれている。

兄弟2人分の枠を続けて取っていたので

「どっちからする?」と先生に聞かれた。

「では長男から」

 

先生は授業で使っている本やプリント、作文やそれを添削したものなどを

説明しながら見せてくれた。

「これは最初に書いた作文です。おかしいでしょ。

この時からずいぶん上手になりました」と言って見せてくれたプリントには

「My brother is sticker」と書いてあった。

「私の弟はシールです???」

一応、中1は終わってきたのだが・・・。

「彼はまだここに来て6か月でしょ?それなのに本当によくやっています」

とにかくほめてくれる。

何か気になっていることはないかと聞かれたので

科目の英語のことについて聞いてみた。

Writing の成績がDになっていたのだ。

理科はメール相談の結果、下駄をはかせてくれることになって

英語もそうなったはずなんだけどな・・・と。

 

すると先生はびっくりすることを言った。

「私は彼に読み取りテストを減らすことや、作文のテストを減らすことを

提案しました。でも彼は『自分はみんなと一緒でいい。がんばる』と言った」と。

 

ひえー!!すごいな我が息子!

 

「私はあの英語の先生は8年生の中でも最も高いレベルを要求する先生だと思います。

その先生の授業で、彼はこの国で生まれ育った人たちと一緒に勉強し、テストを受け、

評価された。たった6か月しかこの国にいないのに!」

「彼の成績はDだけど、このDは素晴らしいDなんです!」

 

確かにそうだ。

先生、いいこと言うなあ。。

いい成績を取らなきゃいけないってずっと思っていたけど

結果だけ見ていても仕方ないんだな。当たり前だけど、しみじみ思った。

 

この件に関しては、帰り道に夫と話した。

「長男、すごいな」

「自分だったら、絶対テストも減らしてもらいたい」

「頑張ってるな・・・」

 

家に帰って、長男に言った。

「あんた、英語のテスト減らそうか?って言われて、

頑張るから減らさんでいいって言うたらしいな!すごいな!」

 

「え?なんのこと??そんなん知らんで」

 

何だか意思の疎通に問題があって、誤解が生じていた模様です。。

 

 


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