レキシントンの片隅で

アメリカ、マサチューセッツ州レキシントンのはじっこに住んでいます。

おつとめばばあ

日本でもそうだったけど

アメリカに来てからも、スーパーでおつとめ品をチェックする。

おつとめ品とは、賞味期限とか、傷とか、訳あって安くなっているもの。

 

よく買うのは缶のトマトソース。

200gほどのお手軽サイズ。

落としたのか、なんなのか、これがへこんで変形したものが

よくおつとめコーナーに置いてある。

缶詰だから、開いてなければ中身に問題はないのに半額。

当然、これを買う。

 

お肉もよく買う。

当日使うなら、半額でいいやん。

カマンベールチーズなんかも。

機械的に設定された賞味期限なのだから、気にしなくていい。

 

ファームでは野菜も買う。

良く買うのはパプリカ。

ちょっと古くなっているのもあるけど

ただ形が悪いだけっていうのもある。

それで安いんだから、買わない理由がない。

 

私がおつとめ品を買う理由にはもうひとつある。

食べたことない物をお試しするため。

せっかく日本の外に出ているのだから

ここで初めて出会った物も食べてみたいのだが

値段が高いと失敗した時のダメージが大きい。

でも、おつとめ品なら安いので気兼ねなくチャレンジできる。

最近買ってみておいしいと思ったのはリフライドビーンズ。

400gサイズの缶に、ペースト状になった豆がみっちりと詰まっている。

予想していたよりもはるかにつぶされていて、ねっちりしていた。

ポークビーンズにしてみようと思って開けたのだが

いざ入れてみると、豆のシチューになった。

しかし、家族には好評。

「これ、おいしい」「何?」

「豆だよ。予想と違うもんだったけど。」

「また作って!」

ということで、先日おつとめ品ではないが、追加で買ってきた。

 

こうして、買い物の度にかなりの頻度でおつとめ品を買っている。

ある日、長男が言った。

「(近所のスーパーで)あの人いっつもおつとめ品ばっかり買ってるなって思われてる」

「絶対、陰でおつとめばばあって言われてるで!」

おつとめばばあ、大いに結構である。

 

 


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