レキシントンの片隅で

アメリカ、マサチューセッツ州レキシントンのはじっこに住んでいます。

New England boiled dinner

週に一度英語を習いに行っている。

シニアセンターで主におばあちゃん、たまにおじいちゃんが先生だ。

私の先生は中国人なのだが、子どものころからアメリカに住んでおり

かつては小学校の先生をしていたという人だ。

 

さて、昨日はSt. Patrick's Day であった。

聖パトリックの祝日 - Wikipedia

その数日前に英語のクラスがあったのだが

クラスの最後に先生が、この日の特別な料理を知っているか?と聞いた。

もちろん知らない。

それは「 New England boiled dinner 」だという。

この時期になるとスーパーに「 Corned beef 」という肉が売っている。

それを、キャベツ、ニンジン、ジャガイモ、カブ、パースニップと煮込むという。

食べるときにマスタードをつけるとおいしいとのこと。

 

Corned beef とは塩漬けの肉のことであり

すでに味がしっかりついているので、それを水にドボンとつけて

とにかく煮込めば終わりという超簡単料理なのだそうだ。

 

私はすでにスーパーでその肉を買っていた。

なぜならすごく安かったからだ。

そのときに2種類の肉があり、見た目は全然変わらないのに

値段がまるで違うので、その違いを聞いてみた。

 

Point cut というのは脂が多い、Flat cut というのは赤身が多いとのこと。

もちろん私はPoint cut を買ったのだが、余計な脂はこそげたらいいと言っていた。

そして、安いのはこの時期だからで、来週からは高くなるわよとのこと。

 

さて、英語の帰りに近所のファームに寄った。

そこでは野菜の隣にレシピを置いていてくれることがあるのだが

まさに、New England boiled dinner のレシピがあった。

これは今日作れってことだね!

ファームのお肉は高かったけど、それはもう何も知らないうちに買っているからOK。

お野菜は入れるものをまとめてパックしているものもあったし、

ばら売りにもなっていた。

わかりやすかったので、さくさくと購入。

 

カブは大きな黄色いものと、日本で見かけるのを似たようなものがあったが

よくわからないので両方買ってみた。

 

家に帰って、お肉のパックを開けてみると

表から見えないほうが全部脂になっていた。

だから、見た目だけじゃ何が違うかわからなかったんだ。

削るのももったいないかなと思ったので、そのまま鍋に入れた。

かぶるほどの水を入れ、ぐつぐつすること1時間半。

浮いていた脂を取り除いてから

そこに切った野菜を入れて、ぐつぐつすること1時間ちょっと。

 

何もかもがよく煮えていた。

お肉はものすごく柔らかく、脂もそんなに嫌じゃなかった。

味付けは一切しなかったが、ほどよい塩気でおいしかった。

黄色いカブはほくほくしてないかぼちゃみたい、

もう片方のカブは、日本で食べるものと同じだった。

見た目はポトフなんだけど

マスタードをつけて食べたので、ちょっとおでんっぽい感じ。

多分、どんな野菜を入れてもおいしいと思う。

 

家族もみんな好きだったので

セールのうちにお肉を追加で買うことにした。

 

英語を習いに行ってうれしいと思うのは

こういう現地の文化とか習慣とかを教えてもらえるところだ。

 

 


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