レキシントンの片隅で

アメリカ、マサチューセッツ州レキシントンのはじっこに住んでいます。

運転免許 - 路上試験1

火曜日にドライビングレッスンを受けて、その週の土曜日に路上試験があった。

あまりにもひどいドライビングレッスンに私はすっかりしょんぼりしていた。

路上試験不合格となると、またお金がかかるのだ。

自分で車や同乗者を用意して受けると安いのだが

車が原因で落とされることもあるようなので

この点、教習所を経由して路上試験を受けると安心。

間違いない車を用意してもらえて、同乗者も確保してくれると思えば

高くないと思える金額だが、2回も払うのはちょっとごめんだ。

 

私は金曜日にアパートの敷地内で縦列駐車の練習をした。

YouTubeで調べれば、親切な動画がいくらでも出てくるのだ。

とにかく、一人でうまくできるようになった。

 

あとは、路肩の雪を踏んでいいのかダメなのか、不明のままだが

もう、それは仕方ない。

 

路上試験は9時半の予約だったが、いろんな人のブログを見て

かなり早めに行ってみた。8時半過ぎに着いた。

ブルックラインハイスクールのグランド前が集合場所だった。

集合場所の近くに来ると、教習車が通り過ぎていった。

日本人ぽい男の人だった。

 

集合場所にはすでに4人ほど並んでいた。

この日の気温はマイナス7度くらい。

ダウンのロングコートにブーツを履いて行ったが

みんなぺらっとしたパーカーとかジャンパーとか、薄着でびっくり。

 

ブルックラインドライビングスクールのしるしのついた車で

おっちゃんが受付をしていた。

名前を聞かれて、そのまま列に並んどいてと言われた。

申込書にスポンサー情報を記入するところがあるのだが

私の前にいた兄ちゃんはそこが埋まっていた。

聞いてみると、あのおっちゃんが書いてくれるとのことだった。

 

教習車は2台あり、それが順次回って帰ってくる。

待っていると、先ほど見かけた男性が帰ってきた。

「合格!」

おー、うらやましいぞ。

その次に帰ってきた男性も合格。この人も日本人っぽかった。

 

私の前にいた兄ちゃんに「初めてなん?」と聞いたら

「2回目やねん。3回目はもういやや」って言ってた。そらそうや。

 

20代と思われる男性が帰ってきた。彼も合格。

ガッツポーズで帰って行った。

 

受付のおっちゃんが近づいてきて、私の予約を確認した。

9時半よりだいぶ早いけど、全然問題ないようだった。

私の後ろの後ろに日本人男性がいたが、彼の予約は9時だった。。

「ハンドシグナル知っとるか?」と聞かれて

やって見せたら、ベリーグッドと言われた。

坂道駐車のときのハンドルの切り方も。

 

次に帰ってきたのは高校生らしいお兄ちゃん。

受付のおっちゃんに

「雪の上、乗ってもいいって言ったのに、それがあかんって言われて不合格やった」

と、言っていた。

「あ、そこ、私も聞きたいとこやん」

 

受付のおっちゃんは「そんなことあらへん」と言って

車に乗っていたスポンサーの男性に質問しに行った。

どうやら、彼が不合格になったのは雪に乗ったのが原因ではなく

一時停止が不十分だったからということだった。

 

「ええか、一時停止のサインでは完全に止まってから、ゆっくり3つ数えるんや!」と

待っているみんなに言った。

「ほんで、雪はな、大きい塊、積もってもりあがってるとこはもう縁石と同じ。

当たったらあかん。でも、ただ積もってるだけのところ、これは踏んでもOK」

私の不安、解消された。

ちなみに縁石はCurb。いわゆるカーブはCurveだ。

夫はこれ知らんと合格してたけど。。

 

私の後ろに並んでいたおねえさん、小さい子供がいたが、

彼女は申込用紙を持ってきていなかったので、おっちゃんにもらって書いていた。

なんと今日で4回目なのだとか。

なにがあかんで、そんなに落ちてるんや??

ただ、私の周りの人も、意外と一発合格の人は少なかった。

夫の同僚は横から出てきた車に道を譲って落とされたそうだ。

私もレッスンでめっちゃ怒られたやつや。。

 

待ってる間にもおっちゃんは電話を受けたりかけたりしていた。

なんでも、予約してるのに来ない人がいるからだと。

今かけた人は、この前も来なかったそうだ。

お金に余裕のある人なのか。。

 

高校生っぽいおねえちゃんが帰ってきたが、なかなか車から出てこない。

こういう時は不合格になっている可能性が高い。

私の前にいた兄ちゃんは、さあ次!と思ってからなかなか乗り込めず

とても緊張していた。

果たして、高校生のおねえちゃんは合格だった。

 

さて、次は私の番だ!

 

 


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運転免許 - ドライビングレッスン

筆記試験合格後、路上試験の予約が取れたのが1か月後だった。

その数日前にドライビングレッスンの予約もした。

テストのポイントなど教えてくれるということで

一回受けといたほうがいいだろうと夫が言われ、

実際に受けてよかったと思ったそうだ。

 

申し込みをしたのはブルックラインドライビングスクール。

ぎりぎりの英語で何とか電話をかけ予約をしたのだった。

なぜここにしたかと言われると、特に理由はなく

夫の会社の人たちがここで受けているからという、それだけのことだった。

 

当日は朝から夫が送ってくれた。

片道30分くらい。

10時からだったけど、15分前くらいに着いた。

 

めちゃくちゃきれいな女性が受付してくれて、しばらく待った。

奥の部屋では、わからない言葉で男の人たちが会話している。

じーっと待っていると、キツめパーマで赤いロングヘアの個性的な女性が来た。

特にあいさつもなく、外へ出るように手で指図。今日の教官だった。

 

車に乗って、名前とか仮免とか確認された後、装置の説明。

ワイパー、ウインカー、フットブレーキ・・・。

早速路上へ。

車通りの多い道に面しているので、なかなか出られない。

しかも駐車車両があるので、確認できない。

ちょっと前へ出ようとすると、あぶない!とブレーキを踏まれた。

「えっと、ここにおっても見えへんねんけど・・・」

 

何とか出て行った。

出てすぐに、お店の駐車場から出てこようとしている車がいたので、道を譲った。

「なんで、あんたが止まるのよ。あんたに優先権あるんだから止まらなくていいの!」

と、怒られた。

「えっと、こういう譲り合いで世の中うまく回ってるんじゃないのん?」

制限速度30のところを、29から31くらいの感じで走っていると

「ハニー!何をそんなに急いでいるの!あんた速すぎるのよ!」

アナログのメーターだから、きっちり数字はわからないけど

そんな怒られなあかんほどスピード出してないけどな。

路駐の多い道を走っていたら、

「停まってる車に当たるやろ!」とぐいっとハンドルを動かされて

車線中央に行かされたりもした。

「えっと、あの先カーブやし、対向車来たら嫌やん・・・」

信号で止まるときも、「前の車にぶつかるやん!」とギュッと急ブレーキ踏まれた。

十分減速してたし、あと1秒かからん内には止まる予定やってんけどな・・・。

ブレーキの感覚は人それぞれなので、彼女と私とで距離感の違いがあったのだと思う。

でも、そんな怒られなあかんほど前の車に近づいてないと思うねんけどな。

 

とにかくずっと怒っていた。

私が英語をよくわからないことにもイライラしていたようだ。

でも、めちゃくちゃキツイ訛りやったから、ハードル高かったんよ。

「pull over」という単語がわからなくて困っていたら

ハンドルをぐいっと動かされて、路側に寄せて、ぎゅっとブレーキ踏まれ

エンジンも切られた。

「あんたはスピードを出しすぎるし、運転が全く信用ならない。〇×$#&・・・」

教官は降りて行った。

「まさかの教習中止か?」と思ってどきどきしていると、コーヒー片手に戻ってきた。

自分のコーヒー買うのにそんな停め方する?

来る前に買うときいや。

「pull over」って止まれってことなの?と聞くと

両手を広げて「これだから英語のわからん人は!!」的なジェスチャーをされた。

もう、とにかく感じ悪いねん。

 

その後も始終ブレーキを踏まれ続けながら、住宅街に入り

バック走行、3点ターン、縦列駐車の練習をした。

バックでは路側を下がっていくのだが、雪の塊が落ちており、

それをよけようとハンドルを動かすと怒られた。

雪を踏んでも怒られた。

しつこく聞いてみたけど、結局どうしたらいいのかわからないままだった。

向こうはもう何言ってもダメだって態度。

縦列駐車はハンドルを切るべきところで、彼女が指示を出し

そのポイントも教えてくれなかったので、

ついに一人でできるかどうかわからないままだった。

3点ターンもずっと怒られながらやっていた。

なんでそんなに怒るんだろう?

 

私ももうすっかり気力がなくなって、返事をしないことにした。

言ってることがわからないんだから、返事のしようもないし。

悔しいことに、「あんたはロードテスト落ちる」ってところはわかるねん。

 

その後はひたすら市街地走行。

そのときにやっと怒られていた理由が一つ分かった。

「あんたは練習生なんだから、制限速度のマイナス5で走りなさい。」

「30なら25で、25なら20で。この車が教習車ってことはみんな見たらわかるんやから」

そういうことは最初に言うて欲しかったわ。知らんやん。

 

市街地走行の途中、右行け、左行け、と言うほかは

ずっとショートメールを送っていた。

こんなんレッスンちゃうやん。

お金払って、ポイントも教えてもらえんと、怒られっぱなしってどんな罰ゲームや!

 

車はある高校の前で止まった。

高校生らしき兄ちゃんが2人待っていた。

運転手交代と告げられて、私は後ろに行った。

本当にどんよりした気持ちだった。

 

運転している兄ちゃんも、早速怒られていたので

そういう人なんだろうと思う。

ただ、英語は普通に理解していたので、ネイティブには通じるようだ。

 

出発地点に送ってもらっている途中で

試験のポイントが書かれた紙をくれた。

「これをしっかり読んどいて。ロードテスト頑張って」

「サンキュー」

「ユア ウェルカム」

 

最初っから、このくらいの態度で接してほしかったわ。

 

つらかった。

 

家に帰ってから、ブルックラインドライビングスクールの評判を見ると

良し悪しがはっきり分かれていた。

夫はどうやら当たりの人だったらしい。

私は完全ハズレだ。

しかし、読んでいると、どうやらもっとひどい教官もいるようだった。

その人じゃなかっただけマシか。。と自分を元気づけた。

 

アメリカ、日本より、人による当たりはずれが大きすぎる。

 

 


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こたつ

日本からコタツを持ってきた。

私が中学生の時に買ってもらったもの。

家を建ててから、十数年使っていなかったが

ここに来て、久しぶりに登場した。

 

昨日はじゅうたんを丁寧に掃除機掛けして

コタツの敷布団やカバー類を洗った。

洗濯機も乾燥機も大きい、アメリカだからできること。

掛け布団は乾燥機にかけた。

家具の配置を少しずらして、コタツ設置。

 

天国だ。

 

子どもたちにとっては、おばあちゃんの家でしか見たことがなかったコタツ。

学校から帰ってきて、さっそく足を突っ込んでいた。

長男はごろごろしながらiPadで宿題。

次男はテーブルの上で宿題。

 

昨日は特に寒く、日中もマイナス5度くらいだった。

家の中はアパートのせいか、ほとんど暖房なしでも過ごせる暖かさ。

あまりに寒いと思ったら暖房するけど

エアコンだから、なんだか埃っぽい気がするのと

ちょっとのぼせる感じがする。

コタツがあれば、エアコンはなくても大丈夫。

 

みんなコタツから出てこない。

今朝も起きてくるなり、コタツをonしてもぐりこんでいた。

 

今まで中途半端だった座椅子も、コタツにはぴったり。

「人間がダメになるクッション」を組み合わせたら、

もうコタツ地獄から生還できない。

 

コタツ、私は持ってきてよかったと思う。

変圧器は忘れずに。

 

 


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成績が上がらない

長男が昨日言った。

英語の成績がD-であると。

他にも理科なんかもそうだったけど

下駄と彼の頑張りにより、かなり成績は上がってきたそうだ。

 

同じ日本人の友達。

彼はこの数週間でC-からB-まで上げてきたそうだ。

とにかく成績が低い子はエクストラポイントを獲得して

それを反映させていくしかない。

長男の友達は、そのエクストラポイントを突っ込み続けて

そこまで回復したらしい。

 

しかし、長男は同じようにエクストラポイントを突っ込んでいるのに

一向に成績が上がらない。

英語という科目のさらに細分化された項目の一つにFがついているそうだ。

 

これは、まあ、落第。

 

長男が言うには、「Fが予想以上に深い」とのこと。

かなりエクストラポイントを突っ込んだのにびくともしないらしい。

 

だって、それは、あんたが

評価はみんなと同じでいいって言ってしまったからやないのん??

 

ちゃうねん、先生には言うてるんやけど

先生は「成績は高校に行かへんし、まあ、がんばれ」って言って

ザクっと悪い成績つけてくんねん。

 

確かに、英語の成績は高校には関係ないって言ってた。

英語の科目としてFがついたら、多分落第なんだと思うけど

先生の気持ちとしては

「最後にFにはせえへんから、やるだけやれ」ってことなんかな?

 

総合でD-ついてるだけで、御の字ってところか。

この国で生まれ育ってもみんながA評価取れるわけじゃないんだから

そこに、おまけかもしれへんけどD-で食い込む長男、

頑張ってるんちゃうか?

 

あと、エクストラポイントを獲得するために

ちまちまテスト受けたりしてる姿も先生は見ているのだろう。

そういうのも見て「まあ、がんばれ」ってことかな?

 

いや、ほんま、頑張るしかないな。

数学だけは、上位に食らいついていってほしいけど

他は、「まあ、がんばれ」だな。

 

 


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睡眠時間

我が家では子どもは9時に寝ることになっている。

保育園時代からそうだった。

小さい時はもっと早く寝かせたほうがよかったのかもしれないけど

共働きで、仕事の後でごはん、お風呂・・・となると

どうしても9時になってしまっていた。

そして、起きるのは6時。

 

子どもが成長するにつれ、

だんだんそれもあいまいになって来てはいたけど

基本的にその時間は変わらない。

 

子どもが早く寝てくれないと、大人がゆっくりできないという

別の事情もあるのだが。

 

中学生になったある日、長男が言った。

「なんで9時に寝なあかんのん?」

 

おっと、気が付いてしまったか・・・。

 

「背、伸びひんからや」

と、正解でも不正解でもない答えを告げた。

 

「みんな、寝るの11時とかやで!」

「みんな、て誰や?ほんまのみんなちゃうやろ?」

「ほんまのみんなちゃうけど・・・」

「起きといて、何してんの?どうせ無駄なことしかしてへんやろ?

それやったら、早く寝て次の日元気で学校行った方がええと思わんか?」

「まあ、それもそうやな・・・」

 

実は日本人は睡眠時間が世界でも短いほうらしいと

何かのニュースで読んだ。

それを先日目の当たりにすることとなった。

 

長男のサッカーチームの懇親会的なものが開かれたときに

近くに座ったお母さんたちと話をしていた。

どういう流れだったか忘れたが、何時に寝るのかと聞かれた。

「長男は9時に寝るよ」

「うちも9時」

「うちも9時前には寝てる」

「うちもだな」

 

そこにいた3人の子が9時には寝ているということだった。

日本では中学2年生の子供たち。

9時に寝る子、なかなかおらんやろ?

それが、ここにはすでに4人も。

さらにその中の1人は「7時半からノー・ディスプレイ」とのこと。

スマホタブレットはもちろん、テレビもなし。

本を読むそうだ。

睡眠に影響するから。。とのこと。

徹底してる。

 

疲れた脳も、疲れた体も睡眠で回復するのだから

本当は早く寝るのはいいことだと思う。

自分もそうしたいが、やらなきゃいけないことと

やりたいことがたくさんあって、なかなか実行できない。

 

 


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個人懇談3

主要教科は数学、英語、理科、社会。

4人の先生に囲まれて超緊張すると聞いていたので

始まる前はとてもドキドキしていた。

 

まず次男

先生が握手で迎えてくれる。

しかし、なんて、手が冷たい人が多いのだろう。

 

次男は学校がしんどくて休んだことがあったので

その件について話した。

先生はまず、私が連絡したことにありがとうと言ってくれた。

やっぱり言わないとわからないことはあるもんね。

ちょっと注意もしてくれるだろうし。

学校では友達もいて、楽しそうにしているとのことだった。

英語はやっぱり難しいけど、数学はよくできてるらしい。

社会と理科もよくやっているとのことだった。

ただ、先生よりも友達に聞いたりすることが多いかな?とのこと。

あと、特に社会で宿題の意味が分からないときに先生にメールで質問しているが

そういうところをよく頑張っていると評価してくれているらしい。

 

アメリカでは先生に評価をもらうために

見える努力をすることが大切だと聞いたことがある。

もちろんそれだけじゃないんだろうけど

そういうのって日本人には苦手なところ。

今回は図らずもそういう結果になっていたようだ。

 

続いて長男。

こっちも先生が握手してくれたが、みんな手が冷たい。

聞きたいことはないかと聞かれたので

数学で上級クラスに入りたいのだがどうかと尋ねた。

長男は数学の力は十分にあるが(だって、日本の方が進んでいるから・・・)

言葉の問題があるので上のクラスに上げてもらえなかったのだ。

文章題なんて全然わかんないからね。

ずっとテストでいい点が取れているから、この調子が続けば

次の見直しで上級に入れるそうだ。

他の教科の先生もよく頑張っているとほめてくれた。

どの教科でも質問をしていることを重要視しているっぽい。

ざっくり悪い点をつけられていた英語の先生も

長男の頑張りは評価してくれていた。

時間割の中に自分の好きなことを勉強できる時間があるのだが

そのうちひとつは必ず英語に通っているというのもよかったのかもしれない。

 

もちろん、英語がわかっていないし

成績は良くはない。

ただ、何だか、そこはもう日本にいた時ほど気にしないようになった。

 

先生に囲まれて、尋問されるみたいにって聞いてたほどではなかった。

当然だけど、担当の先生にもよるよね。

ELLの先生に比べたら、かなり省エネな話し方で

ずいぶん聞き取りにくかったが、まあ、無事に終わってよかった。

二人とも頑張っているということがわかったし。

 

 


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個人懇談2

個人懇談、次は次男のELL。

「彼もよく頑張っています。お兄ちゃんを見ているのでしょう」

「文法はまだまだ分からないところがたくさんあるけれど、

それでも来た時からはずいぶん進歩しています」

 

とりあえず、たくさんほめてくれる。

イギリスの小学校の先生は「もう許してくれ」と思うほど褒め殺ししていたが

ここはそこまではやらない。

 

「ELLの男子はみんな仲が良くて、お互いにすごく助け合っています。

何かわからないことも聞きあったりして、実に微笑ましいです。」

 

どうやらここでも次男は友達に恵まれているらしい。

日本人がいないので、英語のわからない外国人同士、どうやっているのか謎だが

とにかくみんな優しい子が集まっているようだ。

 

何か質問はないかと聞かれたので、私は聞いた。

「先生は以前、母国語の勉強を決してやめてはいけないと言ってましたね。

今、自宅で子どもたちが日本語の勉強をすることを嫌がり始めています。

どうやって勉強するように話せばいいでしょうか?」

 

「だって、あなたたちはいつか日本に帰るでしょう?

帰った時にその年齢にふさわしい母国語の力がないと生活に困るからです」

「でも、長男はずっとアメリカで生活すればいいと言っています。」

「ほら、彼はサッカー選手になりたいんでしょ?

勉強していないと、有名になってインタビューされたときに

変な日本語を使っちゃうわよって言って。」

 

長男、単純だから「それもそうやな」って言いそうだ。

 

もう一つ質問があった。

次男はいつも日本語の本を読んでいます。長男はそれを見て、

英語の本を読むように言います。そうしないといつまでも英語がうまくならないと」

「私はそうは思わない。もちろん英語の本も読んでほしいけど。

外国語の環境にずーっといるとすごく疲れるのよ。

だけど、そこで日本語の本を読むと脳が休憩できるから、すごく大切なことだと思う」

「それに、日本語の勉強ができなくても、最低限本を読み続けていれば

語彙も増えるし、日本語は成長できると思う」

 

ふむふむ。。

 

「私も日本にいたとき、ずーっと第二外国語にさらされていると本当に疲れたわ。

でも、そのとき英語を読んだり聞いたりするとすごくリラックスできたのを覚えている」

 

先生は短い間だったが、新潟にいたことがあるそうだ。

だから、日本語も少しだけわかる。

その経験から、不自由な言葉の中で、外国で生活する大変さを十分に理解していて

子どもたちの状況に共感できる部分があるのだろう。

 

そういえば、イギリスの小学校のELLの先生もギリシャから来た人だった。

子どものころ、トイレの場所も聞けずに困ったのだと言っていた。

言葉のわからない国に住むという苦労をよく理解していてくれたのだと思う。

 

親切な先生のおかげで、個人懇談の一つのヤマを越えることができた。

話し方もはっきりしているので、本当に聞きやすい。

耳慣らしもできた気がする。

 

さて、次は主要教科へ!

 

 


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