レキシントンの片隅で

アメリカ、マサチューセッツ州レキシントンのはじっこに住んでいます。

公立学校2

ところで、学校は住所でしか決まらないのに

どうしてこのあたりの学校はレベルが高いんだろうか?

勉強できない子はいないのか?

疑問だ。

 

学校がいいという評判で

それを求める人たちが引っ越してくるというのもあるだろうけど

それだけじゃないよね。。

 

できない子はいないのか?というと

それはやっぱりいるみたい。

例えば今の次男なんか、中学生に交じって

教材が絵本というレベルでやっているから

英語に関しては間違いなく「できない子」だ。

 

以前に先生から聞いた話。

日本では平等な教育、アメリカでは公平な教育。。

日本ではみんな等しく同じ教材を使い、同じ授業を受ける。

アメリカではできる子、できない子に合わせてくれる。

今の次男なんかいい例だ。

 

だから、学年ごとの到達目標みたいなものももちろんあるけど

その子個人の伸びを見ているということらしい。

日本人的にはなんだか落ち着かないけど

今はそれが非常にありがたく感じる。

 

他にも、アメリカは一般的に日本より算数の進み方が遅いようで

日本から来るとびっくりするぐらい簡単だ。

次男は先生がプリントを全員に配り終わる前に計算を終えたと言うし

長男は先生が解かせる問題がなくなって

「もう、これでもやっといて!」と

当時見たこともないルートのプリントを出されたらしい。

そういう場合、普通は上級クラスに行くのだが、

長男の場合はまだ英語がよくわからないので、宙ぶらりんだ。

こればっかりはしかたない。

 

学校のレベルが上がるのか下がるのか

それについては学校の雰囲気もあるようだ。

結局、どういう人たちが通っているのかということになるけど。

 

例えば、次男の友達一家

彼らは中国人だが、こちらに来てもう20年。

子どもは上の子が長男と同級生でもある。

近くの市からレキシントンに去年引っ越してきたという。

もちろん、学校がいいという評判を聞いてのことだ。

そして、それぞれの子がミドルスクール、エレメンタリースクールに入った。

 

ちょっと笑っちゃうけど、

給食は間違いなく前の市がよかったそう。

 

でも、学校の雰囲気はこっちがいいと言うそうだ。

特にミドルスクール。

何が違うのかと聞くと

レキシントンの学校は勉強を頑張る人が尊敬されていると答えたらしい。

中国人は優秀な人が多いので、その子もまた優秀なのだろう。

周りの子に「すごいね」とか「頑張ってるね」とか言われるのは

もちろん悪い気はしないだろうし、

その逆では勉強する気もなくなっていくかもしれない。

 

学校の雰囲気とはすごく微妙なもので

その時の学年のメンツや先生によっても全然変わってくると思うけど

なんとなく、なんとな~くの雰囲気と言うものはあるのかもしれない。

それを事前に知ることはとても難しいし

いろいろ通っていないと、比較することもできない。

 

うちはこれでよかったのかどうかわからないけど

あとしばらく、このまま頑張ってもらうしかない。

 

アメリカは高校まで義務教育なので

高校入試をスキップできるとウキウキ、ちゃらちゃらしている長男に

どうやって喝を入れるか、それが今一番の課題だ。

 

 


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公立学校1

うちの子どもたちはレキシントンの公立学校に行っている。

学校は選べない。住んでいる場所で決まる。

このアパートは住んでいる人が多いので

小学校は一番近所の学校から受け入れできないと言われたらしく

ちょっと離れた学校に行っていた。

それでもやっぱり入れなくなってきたらしく

一番最近の人たちは近所の学校になったらしい。

 

そういえば、次男が編入した時に

1クラスに何人いるのか聞いたら

「25人。あなたが最後の一人よ」と言われたんだった。

 

レキシントンは学校のレベルが高く

それを求めてやってくる人も多いという。

うちもそうだった。

別の市と最後まで迷って、こっちに決めたんだった。

でも、英語が満足にわからない人にとって

学校のレベルの少々の違いは関係ないと思っている。

だから最後の決め手はアパートの芝生広場だったんだけどね。

 

実際、このあたりの学校で普通の成績を取れば

アメリカ全体ではかなり優秀ということになるとこちらに住んでいる人に聞いた。

しかしまたその一方で、大学進学を考えた時に

ここの高校で普通の成績をとるよりも、

別の市の学校で上位に入っているほうが有利になるという話も聞いた。

 

私たちは永住するわけではない。

あくまでも企業の赴任者とその家族であり、

いつかは日本に帰る人たちである。

 

住む場所と学校は誰もがこだわりたいところだが

どこまでこだわればいいのか、それはわからない。

 

ところで次男の通っていた小学校には

日本人の先生がいて、ほんの2か月足らずであったが

親子ともども非常にお世話になった。

特に次男は同じ学年にELLを受ける子がいなかったのか

先生のクラスがマンツーマンで受けられ

ものすごくラッキーだったと思う。

 

その先生を目当てにこの学校に入ろうと

住む場所を決める人もいるようだが

先生は次男のミドルスクール入学と同時に別の小学校に異動した。

 

私たちはそんなこと知らずに来たので

「ラッキー!」でよかったけど

それを目当てに住所を決めても、先生は異動するものなので

思った通りにならないこともあるだろう。

1年しかいないなど、短期の人はそれでもいいかもしれないが。

 

先生は日本人でなくても子どもはちゃんと英語を覚えていく。

イギリスにいた時の長男がそうだった。

町の幼児英語教室レベルから、ファミリーパブで注文したり、

スーパーで欲しいものがどこにあるか聞いたりできるほどになっていた。

 

子どもの性格にもよるけど、学年が低ければ低いほど

あまり気にしなくていいのかなと思う。

 

 


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iPad問題

レキシントンの公立学校では7年生から生徒にiPadが貸与される。

それまでも、小学生の時から授業で使ったりするのだが

7年生からは完全に個人持ち、家にも持って帰れる。

 

長男は入った時に7年生だったので

これにずいぶん助けられた。

Google翻訳が入っているので、テキストの写真を撮って翻訳したり

自分の言いたいことを翻訳したり。

電子辞書代わりに簡単に使えるので、非常に便利だ。

 

小学校の先生が言っていたのだが

「学校ではiPadをエンターテイメントのツールだとは考えていません。

学習に必要なツールとして考えています。」

とのことだった。

小学生のうちはそれが通用する。

 

問題は7年生からだ。

貸出されたiPadは使用前に誓約書を提出することが義務付けられている。

誓約書の内容は忘れたが、なんせ、正しく、大切に使いましょうということだ。

そして、アプリを勝手にインストールできなかったりとかいう不自由がありそうで

実際はそう不自由ではない。

 

Youtubeアプリは入れられないが

ウェブから見ることができたりしてね。

 

どこの親も言うんだけど

宿題してるとか言っても、突然のぞくと動画見てたりするって。

 

そもそも、宿題をiPadからGoogleクラスルームに提出というのがあって

実際宿題にiPadを使うのは間違いない。

ただ、簡単に寄り道出来て

それを制限するのがとても難しい。

 

自宅にあるiPad父親の指紋でしか開かなくなっている。

または父親だけが知っているパスワード。

そういう訳で、使いたいときには父親が家にいることが必須である。

使いすぎていると当然怒られる。

 

しかし、学校のiPadは自分のパスワードで開けられるので

制限をかけにくい。

いつまで宿題やっていて、いつまで動画見ているのかをつかめないのだ。

わかりにくいことに、「動画を見たうえで」という宿題も出る。

 

先生はiPadをエンターテイメントのツールと考えていなくても

子どもたちはあっという間にエンターテイメントのツールにしちゃう。

 

いっそのこと学校に突き返せたらどんなにいいだろう。

日本人だけではない。

あちこちの家庭が困っている。

 


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家賃未払い

先日のこと。

子どもたちが学校から帰ってきたときに

ドアに封筒が挟まっていたと言って持ってきた。

白地に部屋番号だけが書いてある。

開けてみると、それは家賃未払いのお知らせだった。

 

慌てて夫にメッセージを送り、すぐに振り込んでもらった。

 

このお知らせには別紙で「よくある質問」というのがついていた。

それを読んでいくと、何やらただならぬ事態が発生しそうな雰囲気。

 

もしも裁判の日までに全額払っても、別途料金がかかりますか?

これにより、私のクレジットヒストリーに傷がつきますか?

裁判の前に払ってしまえば大丈夫なの?

仕事があるから、裁判所に行けませんが、どうなるの?

 

などなど。。

 

裁判って何なん?

しかも回答を読むと弁護士を雇えとか、なんちゃら書いてある。

いややで、そんなん。

英語わからんのに、絶対いややで!

 

しかし、もう少し読んでみると、支払が遅れると

オンラインでは払えず、現金か小切手でと書いてある。

夫はオンラインで払っていた。

裁判所に来いという話だが、その日時は指定されていない。

 

英語苦手やし、めっちゃ嫌やけど、

裁判所とかもっとようわからんで嫌やから

とりあえずその手紙を握りしめてオフィスへ。。

 

「こんなお知らせを受け取ったんですが、夫はすぐに家賃を振り込みました」

「部屋は何番?・・・えーっと、バランスゼロだから、何も問題ないよ」

「よかった。裁判所に来いとか書いてたから、心配だったんです」

「あー、それはこの手紙から14日経っても払ってないときね」

「そうなんだ!(よく見ると最初の方に書いてた)」

「もう全部片付いてるよ。その手紙捨てていい。コピーがまた届くけど、それも捨てていい」

「ありがとう」

 

家賃は月初に払うのだが、いつも月末に「払ってね」のメールが来るらしい。

今回、それが届いていなかったので夫はうっかり払うのを忘れたわけだ。

それをオフィスの彼に言うと

「本社に電話して、紙で送ってもらうこともできるよ」とのこと。

「今かける?僕が言ってあげるよ」ととても親切だったが

アメリカの郵便が正しく到着するかどうかもよくわからないので

とりあえず、今日はいいですと断った。

リマインダーなり設定して、忘れないようにすればいいのだ。

 

何事もなくて一件落着である。

 


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宿題減量

新学期始まって2日目。

次男が宿題をもらって帰ってきた。

 

「3つのcomposeを書いていくねん」

「ふむふむ・・・」

「まずここを読まなあかんねん」

「ふむふむ・・・」

 

一生懸命何をしたらいいのか聞いてきたのだろう。

しかし、彼が要求されていることは

そこを読んで・・・の前に、

その上に書いてあることを読んで理解する必要があった。

 

「こっちは読んだん?」

「読んだ」

「意味わかるん?」

「わからん・・・」

 

 

「あかんやん!!」

 

私はすぐさま担任の先生にメールを書いた。

 

次男は4月に日本から来たばかりで

英語がよくわかっていません。

彼にはみんなと同じ宿題はできません。

私が手伝って宿題を完成させても、それは意味がありません。

彼の宿題を減らしてやってください。

次男は明日の朝、自分で先生にそれを言うつもりですが

伝わらなかった時のために、補助としてこのメールを書いています。

 

次男には、明日学校で先生に「できんかった」って言いなさいと言った。

 

先生からはすぐさま返事が来た。

ELLの先生と協力して、次男がどうやって学習を進めていくのかを

計画しようと思います。

他の教科の先生にも伝えています。

彼がハッピーな学校生活を送れるようサポートします。

 

とのことだった。

 

次の日にはチーム主任の先生からもメールが来た。

 

彼のことは了解しました。

チーム全体で彼をサポートしていくので

何かあったら私に連絡をください。

この数日で彼が非常に頑張り屋さんだということはわかっています。

今後の成長に期待しています。

 

というような内容。

「なんでこの2日で頑張り屋さんってわかるねん??」

「こっちの先生は大体そう言うねん」と長男。

 

果たして、次男が持って帰ってきた宿題は大幅に減量されていた。

というか、English、いわゆる国語だが、教材自体がみんなと違うということだった。

同じ教室でどうやってんねん??と思うけど。

 

「これは、みんなが中学生の教科書で、あんたはこぐまちゃんレベル(*)ってこと?」

「多分、そんな感じ・・」

 

もらってきた宿題はちょっと手伝う程度で完成できていた。

そもそも宿題は20分程度で終わるものを出しているということだったので

これでいいのだろう。

 


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(*)こぐまちゃんシリーズの絵本

特に「しろくまちゃんのほっとけーき」はイギリスの小学校で

英語で読み聞かせした思い出深い1冊です。

外国人の子どもたちにも好評でした。

 

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アメリカで太る

アメリカに行ってきた人、だいたい太ってくる。

夫は2週間の出張に行っただけなのに

4キロも太って帰ってきた。

連日仕事の後に会食があり、

若いんだから(そのメンバーの中では)と

たくさん食べさせられ、しかも最後に甘ーいチョコレートケーキがついていたらしい。

みんな平気で残すそうだが、それも失礼かと全部食べていたら太ったとのこと。

そりゃ、太るよ。。

 

そういう私も太った。

 

昔日本で売っていた「チップスアホイ」というチョコチップクッキーを見つけて

「これおいしいよ」と子どもに勧めたところ、次男がハマった。

でも、高い。やたら、高い。

1パック3ドル以上する。

でも特売の時には2つで4ドルになっていたりして

この、最安値の時に買っている。

いつも次男が家族に均等に分けてくれるので、それを食べていたら太った。と思う。

 

他にも心当たりがある。

 

アイスクリーム。週末特価のときに買って、調子に乗って食べていた。

味を選べば、やたら甘いということもなく、普通においしい。

でも、こんなのしょっちゅう食べていたら太るの当たり前。

 

しかも、運動していない。

グーグルマップによると一番近いスーパーが歩いて40分ほどかかるらしいので

チャレンジしたことはない。

 

アパートを囲む遊歩道も夏場はマダニが出るとのことで

歩きに行くこともない。

陸の孤島なので、歩いて行くところもない。

 

そんなこんなでじわじわと太ってきた。

2キロくらいか。。

まだ取り返しのつくあたりで手を打っておかないと

大変なことになる。

 

アメリカは太っている人が本当に多い。

しかも、超太っている人が多いので

私なんか縦も横も小柄という部類に入ってしまう。

それで、ついつい油断しがちだが

確実に中年太りは進行中だ。

 

ということで、食べ物に気を付けて

運動もするようにした。

チップスアホイは均等割りされたのをちょっとだけ食べる。

(食べるんかい!!)

ビールはほとんど飲まない。(飲むんかい!!)

蒸留酒にする。(やっぱり飲むんかい!)

糖分を取ってしまったら、なるべくすぐに歩きに行く。

筋トレをする。

走る。

 

今日、ヤフーニュースで松村邦洋30キロ減量!ってのを読んで

164cm、80kgの彼よりも、私の方が体脂肪高いってことにショックを受け

ますます頑張ろうと思った次第。

                

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これ、だいぶ前に買ったんだけど

捨てずに持ってきたのを引っ張り出して

テンション上げて頑張ろうと思って3日たったところ。

アメリカ行って太ったって言われたくない!

 


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危険!ダストシュート

大変便利なダストシュートであるが

たまに危ないことがある。

 

ダストシュートの一番下には車輪付きのコンテナがあり

ごみの日に管理の人が外に出しているのをゴミ回収車が持っていく。

 

そのコンテナ、たまに変なところに置いてある。

車の通行の邪魔になるようなところだったり

停めた車が出られないようなところ。

 

先日のこと、おじさんが車を出そうとしていたが

コンテナが変なところにあるせいで

あとちょっとスペースが足りなくて困っていた。

私はちょうど車を停めたところだったので

降りて行って、コンテナを動かしてあげようと思っていたら・・・

 

おじさんはバックで車を出しながら、車のおしりでぐぐぐーっと

コンテナを押して動かしたのだった。

傷、いくやん!気にせえへんのか!

そんなきれいな車ではなかったが、ボロボロでもない。

気にせんのだろうな・・。衝撃だった。

 

これはダストシュートというよりはその受けであるコンテナの話だが

今度はダストシュートそのものについて。

 

ごみを捨てようとしたとき

何だか下の方が明るい気がした。

私はリサイクルごみのところに、空き箱を捨てた。

すると下から声がした。

「待ってー!待ってー!!」

メンテの人が掃除中だった。

お菓子の空き箱のような軽いものひとつだったので

当たっても大丈夫だったと思うけど

うっかり、ガラスびんなんか落とされちゃ

えらいことになるなと思った。

 

だいたい、ガラスびんなんか

高いところから落としたら割れちゃうのだが

それでOKっていうのが信じがたい。

危ないし、分別が困難になるだけだろう。

 

私は割れるのがいやなので

びんはいつも別の回収所に持って行くことにしている。

 

もう一件、ダストシュートにまつわる危ない話。

昨日のことだった。

駐車場に車を停めて、家に帰ろうと歩いていたら

女性が何か言いながら近づいてきた。

にこやかだったので、ハローと言って通り過ぎようとしたら

その人はさらに何か言う。

よく聞いてみると、鍵をダストシュートに落としてしまったらしい。

しかも、車の鍵、家の鍵、全部。

どうしたらいい?と聞くので、

オフィスに行ってコンテナの部屋を開けてもらうしかないと伝えた。

すると、オフィスはどこか?と言う。

あなた、ここに住んでいないの?と聞くと、そうだと言う。

 

アパート外部の人間が、どんな理由でここにやってきて

電子ロックが必要な建物に入って

しかもダストシュートにごみと一緒に鍵を落とすなんて。。

誰かを訪ねてきたのなら、その人に言えばいいし、

一体全体どういう事情なんだろう??

 

しかし、気の毒なことには変わりないので

オフィスの場所を伝え、

見つかるといいねと声をかけて、さよならした。

 

自分もごみを捨てるときには気をつけないといけないなと思った一件だった。

 


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